2011年10月17日月曜日

寄り添うだけでなく私を守ってくれた

 10月の例会は、みちくさの会始まって以来初めてとなる「父親も参加する例会」と設定し、日曜開催としました。“父親”の参加は5人となり、参加は多くはなかったものの有意義な会になったと思います。日曜日ということも幸いしたのか、珍しいお顔がいくつもあり、次年度以降日曜開催も良いものだなあと思いました。
 そんな例会で、あるお母さんは
 ・まだ渦中の頃、夫は寄り添うだけでなく私を守ってくれた。夫婦の仲はよかったとは思うが、子どものことがあって仲良くなれたのかもしれない。あれだけ一緒に話し合うことがあったか分からない。
 また別の父親は、
・今は自分の仕事に打ち込んでいるわが子。父親としては「必要になった時いつでもサポートするよ!」というスタンスでいたいと思っている。
・母親はどうしても周りから「母親の子育てが悪かったから・・」と責められることが多い、そういった批判から妻を守り支えることも父親の役割のように思う。
 参加していた他の“父親”にとって、心に残る言葉の数々でした。

 12月の第三土曜日(17日)は、いよいよ9周年記念講演会。発足当初お世話になった元金沢保護観察所長:加藤暢夫氏の講演。金沢市教育委員会の後援も正式に決定。会場はいつもの「金沢市教育プラザ富樫」。是非ご参加下さい。なお、その日の夕食は、講師の加藤さんも交えて忘年会とします。

2011年4月18日月曜日

4月(105回)例会

会を続けてきて良かった! 今回もそう実感出来た例会でした。

娘さんのことで悩まれているお母さん(Aさん)が、初めて参加されました。連絡の取れる会員の方々に事前にお知らせしたところ、何人もの方が足を運んでくださいました。娘さんの状況を話されながら、途中何度も涙ぐまれてしまわれるAさんのお話に対し、我がことのように受け止めながら温かな言葉が続きました。
・何を言っても入らない時・・それでもちゃんと聴こえています
・北風と太陽ではないでしょうか?
・こうなって欲しいという親の描いた子ども像を、一度白紙に戻しては?
・「ありがとう」を心から言ってあげたいもの
・「反抗の強さは、親の愛情の裏返し」とも言います
・信じて待つ・・難しいけど!
帰り際、Aさんのお顔には、笑みが浮かび始めていたように感じました。Aさんからは、「今日はとても素敵な皆様にお話聞かせていただき、感謝いたします。とても元気とやる気が出てきました。これから、よろしくお願いいたします。」とメールが届きました。Aさんだけではなく、参加した会員誰もが、もう一度原点を確認し、わが子と向き合い直す・・そうなのではないかと、思います。

2011年1月27日木曜日

「親と子のリレーションシップほくりく」6月11日発足へ

 先週末の1月22日。金沢駅近くの石川県女性センターに、石川,富山の両県から参加した9つの団体によって、第一回事務局会が開催されました。昨年11月の段階で、
 ・北陸三県で活動する子どもに関わる様々な団体が互いに交流し合いながら、大きな支援の輪を創っていこう
 ・その名称は、「親と子のリレーションシップほくりく」とする
 ・発足は6月
と決定していました。今回は、その決定を受けての事務局会でした。昨年2月から始めた準備会では、初めて集ったもの同士。なかなか意見が噛み合わなかったように思いますが、『いろいろなご意見が出される中、少しずつ積み上がっているのを感じています。』と感想を送っていただいた方もおいでます。参加した誰もが感じてきている感想かと思います。
 今回の会で新たに決定された事柄は、以下の点です。
 ・6月11日(土)午後 「金沢保健所・すこやか」を会場に発足会を開催する
 ・富山の心療内科医師:明橋大二氏をパネラーに、パネルディスカッション形式で4人程度のパネラーのもと話し合う
 ・当日、会場にて、各団体を紹介した冊子を作成し配布する(ただし、掲載団体は、それまでに参加した団体と掲載を確認出来た公的機関に限る)
 ・次回の事務局会は2月26日(土)午前10時より、同じ女性センターにて開催し、目的、規約、組織面、財政面,会の通称等検討する。

 思えば、一昨年の秋、富山で開催された子どもの権利条約フォーラムで北陸各地に多くの団体が活動されているということを知りました。しかし、互いの活動はバラバラで、私たちみちくさの会だけでなくそれぞれ課題も抱えている。そして何よりもまず、悩みを抱える大人たちが、どこにどう相談に行けば良いのか・・分からない。みんなが励まし合える場は出来ないか・・冊子は創れないか・・それが、当初の思いでした。まだまだ参加をされていない団体も数多くあるかと思います。少しでも多くの輪が広がり、子どもたちが生き生きと生きていける未来が実現して欲しい! 夢は大きく膨らみます。

2011年1月21日金曜日

1月例会での総会

 1月の例会の冒頭、今年一年の方向性を決めるための総会を行いました。昨年の11月に100回例会と8周年を記念して、講演会を開催することができました。また、金沢市教育委員会のご支援による「特別講演会」は2回お願い出来ました。他の主な取り組みとしては、6回の準備会を重ね、名称も決めることができた「親と子のリレーションシップほくりく」があります。今年は、北陸各地で活動されている子どもと関わるより多くの団体の交流の場=「親と子の・・」=の正式発足を6月に控え、その準備に追われることになろうかと思います。
 年明け早々に報じられた能登での息子さんによる母親殺害事件。家族からは警察に対して訴えが何度もあったと言います。家族の方が、どこかご自分の悩みを口に出来る場があったら、子どもさんとの向き合い方が少し変わり、息子さんを犯罪者にすることも、お母さんの命が奪われることもなかったかも知れません。私たちの会の発足当初、父親が娘さんを冷蔵庫に入れて死なせてしまった・・という東京での事件が報じられました。当時の参加していた人からは、『私も、気がつくと子どもの枕元に立ちすくんでいる自分に驚くことがある・・この子とともに・・何度そう思っただろう・・。この事件は、決して他人事ではない・・』と。先の見えない状況の中、誰もが、我が身を責め、一人で悩みます! それが、互いに口に出しあうことで、今まで見えなかったわが子の変化に気付き、関わり方が変わってくる・・親の変化は、敏感に子どもは感じる・・そして戻ってくる・・そんなドラマは、私たちの会でも少なくありません。「親が変われば子は変わる」「信じて待つ」私たちの会でよく語られる言葉です。
 今年発足する「親と子の・・」を通して、一人でも多くの子どもたちが、親の人たちが、歩き出せるよう・・願うものです。そのために、私たちの会も、毎月第三土曜日の午後、金沢市教育プラザ富樫の一室に、語る場をつくり続けたい・・そう思っています。行政の皆さん、マスコミの皆さん・・本年もよろしくご支援下さい。
 
 なお、9周年記念講演会は、恒例の6月が「親と子の・・」の発足集会と重なるため、11月に延期して実施することにしました。

2011年1月1日土曜日

賀春

 明けましておめでとうございます。早いものでみちくさの会が発足し、丸8年が経過。11月には、東京のカウンセラー:長谷川泰三氏にわざわざ金沢までお越しいただき、8周年記念講演会&100回記念例会も無事終了。新たな歩みを歩き始めました。
 発足当初、私たちの会だけでなく、大きなつながりの中で子どもたちを守りたい・・そんな願いを、規約の中に盛り込みました。しかし、会の運営だけで精一杯。紆余曲折を経ての今ですので、到底他の団体と・・などゆとりがなかったように思います。それが、ちょうど一年前から県内外の皆さんとの交流を経て、北陸三県の様々な団体が手をつなぎ合う場を持とうと、準備が進んでいます。
 その名称は、「親と子のリレーションシップほくりく」! その準備会は、今月22日(土)午後1時から金沢駅前の女性センターで開催することとなっています。そして6月にはいよいよ正式発足も予定しています。会場の予約に伺った際、ある受付の方(女性)が会の主旨を耳にされただけですごく喜んでくださいました。今求められている・・そう実感したものです。
 例会そのものは、たとえ参加者が少なかろうと、第三土曜日の午後には、プラザに誰かがいる・・その場は何を話しても良い、居場所・・それが「みちくさ」・・そう思っています。
 9年目を迎えるいま、卯年の今年は大きく飛躍する年になるのでは・・そう思ってこの新年を迎えました。これまで支えてくださった皆さん。これから出会うであろう皆さん・・よろしくお願いします。また、このHPをごらんになられた皆さん。ぜひご意見もお書き下さい。ご支援下さい。よろしくお願いします。

2010年12月13日月曜日

回り道とは思わない

先日教え子が勤務先を尋ねてきました。学校時代ほとんど登校出来なかった彼。将来、男性の保育士になりたい。学校時代を振り返って、「少し回り道をした・・」と一般の人は言うかもしれないけれど、回り道をしたからこそ、これから出会うであろう子どもたちの気持ちが分かるはず。今こうして自分の道を歩み始めることができるのも、学校を休んだから・・決して回り道とは思わない。そう語ってくれました。彼のお母さんも何度か例会に参加されたことがあります。「信じて待つ」・・焦らないで変わるまで待つ。何の変化もないように見えて、子どもはエネルギーを溜め込んでいる。本当にそうなんだなあ・・と、思えました。
すっかり凛々しくなった彼の姿を前に、少し目頭が熱くなりました。頑張れよ!

2010年12月4日土曜日

12月例会

 8周年&100回例会記念講演会から、もう一ヶ月が過ぎよとしています。新たな出発とも言えます101回目の例会は、いつもの通り、今月第三土曜日(18日)午後1時半〜 「金沢市教育プラザ富樫(☎076-243-1054)」にて開催します。
 会がスタートした頃、あるお父さんが次のように語られました。『この会は、聴いているだけで、話すだけで、聴いてもらうだけで 心が晴れる』。これまでどれだけ悩み抜いてこられたでしょうか! 私たちの会は、同じ悩みを持つもの同士の、共感の場です。一人じゃない・・誰にも打ち明けられない悩みを聴いてもらう・・そのことがどれだけ心の支えになるでしょうか! 私たちの会はそんな場所です。だからと言ってお話を強制するものではありません。口にするだけでもエネルギーが要ります。お名前も勿論明らかにする必要はありません。会として大切にしていること・・それは、宗教・政治・営利目的に絡む参加は硬くお断りすることと、互いのプライバシーを守り合う・・それだけです。
 おひとりで悩まないで、ぜひお越し下さい。